真彩希帆推しとか言いながら、笑う男のチケット発売日を見てなくて、何かのタイミングで残席を見たら土日は全滅に見えたのでまあいいかと思っていたが、平日は木曜夜なら行けるじゃんってので2/3のチケットを1/30くらいに購入した感じでした。
実は土曜のチケットとかも空いていないこともなかったですね(端っこの方ですが)
ほぼ直前に買ってL列センターってかなり良くない?ってウキウキしてましたが、見事に開演20分前中止決定(コロナ陽性者判明)が直撃し死亡。劇場に着いたと同時のお知らせでした……。
開幕30分前に…ミュージカル「笑う男」初日急きょ中止、公演関係者がコロナ感染
開演に向けて時間的にも距離的に近づくにつれて少しずつ心を高めていくところはあるので、座席に座ったあとだったら心がかなり死んでたでしょうね。いや電車乗りながらも高めているのでなかなかの放心具合ではありましたが。
どうしようもないけどどうしたらいいかわからないので、皆困っている感はありましたね。
他公演も当日中止などはあったのでそれなりに覚悟している方も多かったでしょうけど、開場してからは誰も予期していなかったでしょう。開演1時間切ってから関係者の方も「笑う男、いよいよ始まります」みたいなSNS発信をしている方もいて、関係者の方々のショックは我々以上に大きかったでしょうね。。。
中止になったあとは行くならやはり木曜の2/10かな、しかしお値段の高さと、コロナ陽性者がどんどん増えていくのと、前に買ったのに比べると席が悪くなるのとか、雪の予報とかも出ているとか悩ましい要素ばかりではありましたが、推しは推せるうちに推せ、席余ってるなら行くやろという天啓を受けたため購入。2/7の中止期間延長決定直後に購入でした。直前でも席が余ってるのはそれはそれで悲しいですわ。
まあ雪は積もらんやろという独自予報により雪はそんなに心配していなかった。
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劇場発券
公式で買って2/3のはセブンイレブン発券してたけど、劇場で発券できることに気づいたので、2/10のは劇場発券に。
入り口横の窓口で引き換えられるが、「株主優待引き換え」みたいなのも書いてあったり、看板の写真取る人と混ざって列があるのかないのかわからない状態なのはBADでしたね。
まあ列がほとんどないからではあるので、引き換え自体はすんなりと。
セブンイレブンのダサいチケットではなく東宝のになると多少特別感があっていいですね。
音周り
帝国劇場は初めてでした。
はじめなんか主に男性陣の声が聞き取りづらくて、本人の滑舌の問題なのか音響の問題なのかわからないですが、この辺は微妙だなと
あと歌い始めているのにマイクが入ってないみたいのもあった気がする(これは劇場の問題じゃない)
途中からはそんなに気にならずでした。
他には低い「ドンドン」って音が聞こえている気がしてたのですが、後半気づいたのは電車の音っぽいですね。
明らかにガタンゴトンって音が聞こえてます。どの路線の音なのかはわかりませんが、まさか劇場の客席・上演中に電車の音が聞こえるとは…。
歌や演奏などは良い感じに聞こえたと思います。
笑う男の物語・演出
それなりの長さの物語を2時間半に詰め込むのだからはしょってる部分もあるだろうというので演出の部分も合わせて。
「不幸さ」を一切感じなかったなというのが一番の違和感。
もちろんベースとしては「家族・仲間がいて幸せ」であっても良いと思うのだけど、不幸さを感じる部分が全然なかったのは、違和感を感じるところである。
置いていかれて街をさまよい、よくわからず赤ん坊を拾ったあと、ほぼすんなりとウルシュスが受け入れてくれて、あとは幸せに暮らしましたとさ。みたいな感じ。
別に「笑う男」って切られた部分が笑っているように見えるからであって、心が笑っている男ではないでしょ?
もちろん周りの人が怖がるシーンなどもあるのだが、全体的に顔をできる限り隠しているようにも感じられず、ファッションで隠しているくらいの感じを受け、また怖がられても辛さを感じない。
主人公の気持ちが淡々としているように感じられるところは、あまり物語の面白さを感じなかったところである。
正直気持ちという点ではジョシアナ公爵のほうが変動が感じられた。
ラストは唐突で本当に「は?」って感じ。
なんならデアが死ぬのも無理やり「心臓が弱い」を連呼することで理由付けしているようには感じていたし、なんか死ぬ要素あった?
というところからの、感動のラストですよ。死んだ悲しみがつらすぎてつらすぎてって感じもなく、ここも感情の起伏をそこまでかんじないままラストシーンに突入。
漫画でこれだったら確実に「打ち切り」の状態です。ヴィクトル・ユーゴー先生の次回作にご期待ください。
原作は知らないですけどね。
演技
一番演技に違和感を感じたのはウルシュス役の山口祐一郎さん。
独特さのあるキャラクターを演じようとしているのか、喋り方など変なのだが、違和感が強い。単に下手に感じる。
また歌もささやくように歌うところが変にかすれていてうまく出ていなくて大丈夫かな?って感じであった。
結構ここで物語への集中が切れることがあったなという印象。
デア(真彩希帆)、ジョシアナ公爵(大塚千弘)のお二人は表情含めて、感情が非常に伝わって来る感じがしました。
主人公グウィンプレン(浦井健治)はどうなんでしょうね。上の演出面で書いたところは気になるところですが、演技の問題というよりは演出・シナリオの問題なのかなぁという感じ。
おわり
真彩希帆さんを見にいったおじさんとしては、思ったより出番が少なかった点を除けば、やはり歌声も演技もとても良かったし、明確な目的を達成したため不満はそんなにないのですが、話として楽しさを感じない面はいくつかあったなという感じです。
真彩希帆さんの初帝国劇場でもあり、1週間延期&まだ延期が続く可能性もある中での初日を迎えられたことに、本当に良かったという感じで涙が出そうではありましたが、誰か目当てみたいな目的のないがミュージカルに興味ないこともない人を一緒につれていくには14500円が高すぎると感じる感じの公演でしたね。