Bosai Startups in Japanに参加してきた話

このイベントですね。
https://bosai-startups.com/
単に良かったーって話以外のところも書きます

Twitterでめっちゃ自分映ってるやんって書いたやつですね。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190929/k10012104071000.html

ざっと書くと、スタートアップの話とアイディアソンが混ざっていて、良くも悪くもだったなという感想。
偉そうに書いてるけど、別にアイディアソンはそんなに出たことはない。

ざっと書いたので、ですます的な表記ムラがすごい。

不満とか、よくわからなかったこと

参加者は当然「防災」に対する意識が高い人が集まっているが、

  • とりあえず意識は高くて具体的に何かがあるわけではない人
  • ふわっとやりたいことがある人
  • 具体的にやりたいことがある人
  • すでにスタートアップ等として動いている人(企業でおこなっている。資金調達済等)

が混ざっている感じ。

すでに動いている人たちの内容をさらに良くすることと、それ以外の人が混ざっているあたりがアイディアソンとしては良くなかったとは思った。
考える時間が結果的に2時間くらいしかない中で、スタートアップの人の内容がまとまっている具合と、その場で具体化していこうとしたものでは、最終的な完成度がぜんぜん違うわけで。
っていうかスタートアップの人のやってる事業の内容はアイディアソンじゃねぇだろ。資金調達してたらすでにどんだけその内容をいろいろな人に揉んできてもらってるんだ。
いや、そもそも審査員がすでにその人たち(スタートアップ等)の話聞いたことあるってなんだろう。

あと、その場でなんか組んだチームで選ばれたグループが、「はい仙台で英語で発表してきてください」という感じで、いや別にその場でチーム組んだけど後のことは…って人もいそう。
少なくともうちのチームは「事業化したい」って意志のある人はいなかったと思うし。
いや選ばれたグループ は企業とか立ててる組だけだったかもしれない。

あと、よくよく考えるとこのイベントのゴールもよくわからねぇなと。
選ばれると世界防災フォーラムで発表できます、その移動費用なども出しますという謳い文句だったが、スタートアップからしてもアピールは多少できるにせよ、そこで資金調達ができるわけでもないし、発表がビジネス的につながるのかもよくわからない。
世界防災フォーラムでは海外への発信の面があるが、まず日本で成功してないわけで、順番おかしくない?とは思った。

「すでに揉まれてきたスタートアップに対して自分なりの意見をぶつけて揉んだり、興味がある場合には一緒にやってみたりという場」と「個人的に温めてきたものでも、その場で浮かんだものでも、そこで初めて揉み始めて新しいものを生み出す場」は分けたほうが良かったように感じた。
Bosai Startupsという名前は前者だし、防災アイディアソンは後者で、完全に混ぜてたよね。

特に後者に関しては時間が短すぎて、「具体的にやりたいことがある人」が語って終わりとかもあったような気がしたのはもったいなかったですね。

不満めっちゃ書いてる感じですが、ものすごく不満を感じたわけではないですが、2つを分けて行えばそれぞれもっと良いシナジーが生み出された気がするけど、混ぜてもったいないことになってた感もあるよねという感じです。

良かったこと

防災に対しての意識が高い人が集まっているなかで、スタートアップ側やこれから動こうとしている人たちにとって協力者を見つけるには良い場だと思うし、防災科研、LINE、防災ガールの方など真剣に防災で事業を行っている方々のマジな意見などが得られるのはスタートアップとしては大きいと思う。

防災も多岐にわたっていて、避難、被害を減らす、防災教育、備蓄、復興、ボランティア、etc…
色々あっていろいろな人が集まったようにも思います。そういう意味でも広くいろいろな意見が出たのは良かったと感じます。同時に難しいとも感じますけどね。
防災に意識が高いからといって知識があるとも限らないと思いました。例えば防災気象情報のレベル化なんかは気象防災的には最近のホットな話題ですし、それこそ一般の人向けにわかりやすくするために作ったものですが、おそらくあの場でもそんなに通じないんじゃないかなと感じました。というか皆さんどちらかというと大地震とかの方がイメージ強いのかなとも感じましたね。

時間短いよと上で書きましたが、短い時間ながらいろいろな人と話せたというのは良かったとは思います。

あとは何かしらの実体験が多い人が多くそういう人の話を聴けるのは大きいでしょう。
弊社の災害担当と言ってもなんか災害でなにか行動を取った人はいないかもしれない。良くて会社のお金でみんなでわいわい被災地に行った程度。皆さん現地が心配で寝られない(何をするわけでもない)という感じ。

その点では実際に被災した、復興に携わった、などなどいろいろな体験をしている方が多かったなと。うまくやればイノベーションはこういうところから生まれるのだろうなと思う(弊社では生まれないとも言ってる)
(そういや、とある、インターン→新卒で入った人は、現地でなくてもネットの情報をまとめることで役立つものを生むみたいな活動してたけど、会社では防災系じゃなくてまだ営業してんのかな。まあ今来ても何も楽しいことできないと思うけど。)

まとめ

  • 人のつながりを作る面では良かった
  • スタートアップの面とアイディアソンが面が混ざっていて、これは分けたほうが効果が大きいと感じた(もったいない)

西日本豪雨(平成30年7月豪雨)ボランティア感想

7月と9月に2回にわたって西日本豪雨のボランティアに行ってきました
7/16:総社市
7/17:倉敷市(真備町)
9/11:呉市
9/12:坂町
感想としては、多少運にもよるけど知らない人と話すことも含めて割と楽しいから、多少お金と時間に余裕があれば軽率に参加しようぜ!
という感じです。
ちなみに今回が初ボランティアですが、行った動機は「おまえら会社の金でボランティアは行くのに、自費じゃ行かないんだろ?」という熊本地震の時に自分の行きたい希望が通らなかったことへの不満を発散しただけです。
まああとはあの頃は心にゆとりがあったのでちょっと行っておくか的な(7月とか気象予報士試験どうした感ありますが)
なんか仕事でも世の中の役に立ってる感がなかったんですよね。そういうので安直に役に立つことじゃないですか。というのは間違いなくあったでしょう。

準備

市町がオープンに募集している個人で行けるもので行きました。
準備としては
  • ボランティア保険加入
  • 道具をそろえる
    • 防塵マスク(必要)
    • ゴーグル(使っている人はいなかった)
    • 長靴(安全靴型+踏み抜き防止)(持ってない人もいたが必要)
    • 汚れて良い長袖・長ズボン(必要)
    • ゴム手袋(作業によって必要)
    • 軍手
  • 水分と食事の計画

7月岡山

7月の方は地獄の暑さ、連日猛暑日の中の作業でした。
「10分やったら10分休んでください」という指示ですが、ほんとうにそれがギリギリなくらいの暑さ
倉敷市では「合計で2時間動いたら終了」という指示もありましたが、それも本当にそれで限界と感じるくらいでした。
総社では同じ場所で活動されていた高校生2名が搬送、倉敷は戻ったボランティアセンターで倒れられている方がいました。
ボランティア保険に東京で加入する際に「倒れられるのが一番迷惑だから」と熱く言われましたが、倒れると何名もの人の手が必要になるしなるほどなという感じですね。
総社市の方は災害ゴミを搬出する作業、真備町の方は家に入り込んだ土砂のかき出し作業。
総社の方は20人程度小さな集落へ、真備の方は5人一組で1つの家庭に派遣される形でした。
どちらもまずは沈んで使えなくった家具などを外に搬出が終わったかどうかぐらいのタイミングでした。
真備町の方は割と話が盛り上がってそのあたりも楽しかったですね。
4人が東京で、1人が地元の方でした。JD若い!
私の気分としては「暇だから行った」くらいの気持ちですが、「わざわざありがとうございます」とおっしゃってくださるのはうれしいですね。
そんなに長い時間活動できないので、そこは申し訳ない感じですが。
今回は偶然保冷剤的なものを持って行っていて、これが自分自身を冷やしたり、飲み物が温まらないようにするのにかなり役立ちました。

9月広島

もう二月経ったしどんなものかとは思っていましたが、高速道路はまだ災害関連車両限定しか通れなく、呉線もようやく広島ー呉のメインが復旧(一部徐行)とまだ回復しきっていない状態です

呉は寺の裏が崩れた土砂をかき出し、坂町は家の床下の土砂のかき出し。
呉のは崩れた場所で2か月以上たっているので特に湿ってなく、暑さもそこまででもないため動けまくって筋肉が死にました。
一応「10分やったら10分休む」ルールは同じように言われますが、みな余裕があるので「もうちょっと行ける」という感じは見られました。
ここは東京2名、地元3名、岐阜1名みたいな構成でした。
先に同じ作業場に入っていた人たちはほぼ東京の方(こちらはグループで動いている方たち)
坂町は広島駅発のバスなので多分遠征者が多かったです。
東京の人が多かった感じです。沖縄から来た学生もいました。
雨が降ってきたので前半だけで終了。この辺の判断は難しいですが、終了後やみました。
2か月たってもかなり湿った土砂で重くて筋肉が死にました。

全体の話

全体を通してやたらと東京の人が多い感じでした。
どうした関西人・・・。
東京近郊の人>地元の人>>その他 くらいの感じ
学生も多いですが、スーパーボランティアの人の影響で結構高齢のかたも増えたといううわさも聞きましたね。
人の集まり・サポートは町によって色々差があると感じました。
総社市は市長がリーダーシップで引っ張ってましたね。そのおかげか知名度の割には人が集まっていたようです。
企業からの支援で500円券が付いたり後日お礼状が来たりもありますし、消毒や支給品なども充実していました。
倉敷も真備町がかなり衝撃的な映像があり人が集まっていました。
こちらも消毒、支給品はかなり充実していましたね。
呉はなんか電池式の(うるさい)ファンをくれました。まあそこまで暑くないんですけど。
支給品はそれなりですね。
岡山二市は消毒とか泥落としをほかの方が手伝ってくれましたが、人手が減ってきたのもあるのか呉は自分でやる感じでした。まあ別にいいんですけど。
ボランティア参加者への割引とかは充実していて、駅前のかなり良いスーパー銭湯が無料で使えました。
坂町は広島駅からバスで向かったからなのか、支給品はほぼなく、消毒もなかったですね。
広島県がボランティアバス(呉に対してフェリーを出すときもあった)を出しているのは良かったです。
支給されるものがあるからかどこも大体持ち物は持っていますかはあまり聞かれないけど、長袖と昼飯だけは聞かれました。
地震のようにその一帯のものが不足しているわけではなく、岡山駅や広島 駅で買って行って問題ないので昼飯を持っていくのは比較的容易ですね。
総社は総社駅から歩ける距離、倉敷は新倉敷駅からバスがあり、東京からの始発新幹線で間に合うのはかなりメリットでしょう
(総社は私の初日、倉敷は別の方が始発で参加していました)
広島の各地域は呉線が不通になりアクセスが悪かったようで、とある方はタクシーなどで行ったといううわさも聞きました
代行バス覚悟でしたが、直前に呉線が再開しました。
広島空港から呉行きのバスなんかも考えましたね。
アクセスが良いところは集まりやすい、また被害が伝わるところもある程度集まりやすいとは感じました
逆にアクセスが悪いところは集まりにくい、被害が伝わらないと集まらないという話も聞きました。
愛媛に行こうかというのもあったけど松山からの行き方が怪しい(バスがあるけどちゃんと走ってる?それで行って大丈夫?とかの不安)
井原とかも公共交通機関では行き方がわからない
また呉にしてもいくつかサテライトがあってどこに行くのがよいのかわからないというのはありました(後から知りましたが天応地区とかがひどかったらしいですね)
この辺は本当に難しい
ボランティアバスは知ってたけど、サテライトに行くのは直接行くことは考えてもいなかったという人もいました。
運用側としてボランティアの回し方も難しいですね。
基本は家庭にお邪魔してそこの課題を解決するわけですが、正直家の人も「どうしたらいいのかわからん」という状態だったりするわけです。
とはいえ回す側の人は足りてないので、どこにどのグループを派遣させるかで精いっぱい
坂町などは地域の町内会長が取りまとめして、その人もどうするかを多少考えていました
初期は携帯電話も通じにくかったようで声が聞き取れないみたいな感じで運用側も大変そうでした。
この手のは人の数が必要なことだとは思うので、余裕のある時は今後も参加していきたいです。