笑う男@帝国劇場20220210ソワレ

真彩希帆推しとか言いながら、笑う男のチケット発売日を見てなくて、何かのタイミングで残席を見たら土日は全滅に見えたのでまあいいかと思っていたが、平日は木曜夜なら行けるじゃんってので2/3のチケットを1/30くらいに購入した感じでした。
実は土曜のチケットとかも空いていないこともなかったですね(端っこの方ですが)
ほぼ直前に買ってL列センターってかなり良くない?ってウキウキしてましたが、見事に開演20分前中止決定(コロナ陽性者判明)が直撃し死亡。劇場に着いたと同時のお知らせでした……。

開幕30分前に…ミュージカル「笑う男」初日急きょ中止、公演関係者がコロナ感染

開演に向けて時間的にも距離的に近づくにつれて少しずつ心を高めていくところはあるので、座席に座ったあとだったら心がかなり死んでたでしょうね。いや電車乗りながらも高めているのでなかなかの放心具合ではありましたが。
どうしようもないけどどうしたらいいかわからないので、皆困っている感はありましたね。
他公演も当日中止などはあったのでそれなりに覚悟している方も多かったでしょうけど、開場してからは誰も予期していなかったでしょう。開演1時間切ってから関係者の方も「笑う男、いよいよ始まります」みたいなSNS発信をしている方もいて、関係者の方々のショックは我々以上に大きかったでしょうね。。。

中止になったあとは行くならやはり木曜の2/10かな、しかしお値段の高さと、コロナ陽性者がどんどん増えていくのと、前に買ったのに比べると席が悪くなるのとか、雪の予報とかも出ているとか悩ましい要素ばかりではありましたが、推しは推せるうちに推せ、席余ってるなら行くやろという天啓を受けたため購入。2/7の中止期間延長決定直後に購入でした。直前でも席が余ってるのはそれはそれで悲しいですわ。
まあ雪は積もらんやろという独自予報により雪はそんなに心配していなかった。

https://www.tohostage.com/warauotoko/

笑う男@帝国劇場
笑う男出演者

劇場発券

公式で買って2/3のはセブンイレブン発券してたけど、劇場で発券できることに気づいたので、2/10のは劇場発券に。
入り口横の窓口で引き換えられるが、「株主優待引き換え」みたいなのも書いてあったり、看板の写真取る人と混ざって列があるのかないのかわからない状態なのはBADでしたね。
まあ列がほとんどないからではあるので、引き換え自体はすんなりと。
セブンイレブンのダサいチケットではなく東宝のになると多少特別感があっていいですね。

笑う男チケット

音周り

帝国劇場は初めてでした。
はじめなんか主に男性陣の声が聞き取りづらくて、本人の滑舌の問題なのか音響の問題なのかわからないですが、この辺は微妙だなと
あと歌い始めているのにマイクが入ってないみたいのもあった気がする(これは劇場の問題じゃない)
途中からはそんなに気にならずでした。

他には低い「ドンドン」って音が聞こえている気がしてたのですが、後半気づいたのは電車の音っぽいですね。
明らかにガタンゴトンって音が聞こえてます。どの路線の音なのかはわかりませんが、まさか劇場の客席・上演中に電車の音が聞こえるとは…。

歌や演奏などは良い感じに聞こえたと思います。

笑う男の物語・演出

それなりの長さの物語を2時間半に詰め込むのだからはしょってる部分もあるだろうというので演出の部分も合わせて。

「不幸さ」を一切感じなかったなというのが一番の違和感。
もちろんベースとしては「家族・仲間がいて幸せ」であっても良いと思うのだけど、不幸さを感じる部分が全然なかったのは、違和感を感じるところである。
置いていかれて街をさまよい、よくわからず赤ん坊を拾ったあと、ほぼすんなりとウルシュスが受け入れてくれて、あとは幸せに暮らしましたとさ。みたいな感じ。
別に「笑う男」って切られた部分が笑っているように見えるからであって、心が笑っている男ではないでしょ?

もちろん周りの人が怖がるシーンなどもあるのだが、全体的に顔をできる限り隠しているようにも感じられず、ファッションで隠しているくらいの感じを受け、また怖がられても辛さを感じない。
主人公の気持ちが淡々としているように感じられるところは、あまり物語の面白さを感じなかったところである。
正直気持ちという点ではジョシアナ公爵のほうが変動が感じられた。

ラストは唐突で本当に「は?」って感じ。
なんならデアが死ぬのも無理やり「心臓が弱い」を連呼することで理由付けしているようには感じていたし、なんか死ぬ要素あった?
というところからの、感動のラストですよ。死んだ悲しみがつらすぎてつらすぎてって感じもなく、ここも感情の起伏をそこまでかんじないままラストシーンに突入。
漫画でこれだったら確実に「打ち切り」の状態です。ヴィクトル・ユーゴー先生の次回作にご期待ください。
原作は知らないですけどね。

演技

一番演技に違和感を感じたのはウルシュス役の山口祐一郎さん。
独特さのあるキャラクターを演じようとしているのか、喋り方など変なのだが、違和感が強い。単に下手に感じる。
また歌もささやくように歌うところが変にかすれていてうまく出ていなくて大丈夫かな?って感じであった。
結構ここで物語への集中が切れることがあったなという印象。

デア(真彩希帆)、ジョシアナ公爵(大塚千弘)のお二人は表情含めて、感情が非常に伝わって来る感じがしました。
主人公グウィンプレン(浦井健治)はどうなんでしょうね。上の演出面で書いたところは気になるところですが、演技の問題というよりは演出・シナリオの問題なのかなぁという感じ。

おわり

真彩希帆さんを見にいったおじさんとしては、思ったより出番が少なかった点を除けば、やはり歌声も演技もとても良かったし、明確な目的を達成したため不満はそんなにないのですが、話として楽しさを感じない面はいくつかあったなという感じです。
真彩希帆さんの初帝国劇場でもあり、1週間延期&まだ延期が続く可能性もある中での初日を迎えられたことに、本当に良かったという感じで涙が出そうではありましたが、誰か目当てみたいな目的のないがミュージカルに興味ないこともない人を一緒につれていくには14500円が高すぎると感じる感じの公演でしたね。

雪組公演 『f f f -フォルティッシッシモ-』『シルクロード~盗賊と宝石~』感想とか

ネタバレ的なところも含むやつです。そういやブログに宝塚歌劇の事書くの始めてだわね。
気づいたらおじさんも友の会ステータスゴールドでしたよ。
今年度中止なりまくりで申し込んでないから次下がるかもだが。

すでに宝塚大劇場での公演は終わりましたね。見てきたのは1/10なのでここまで放置しました。
一応千秋楽ライブ配信も見てましたが、仕事中どころかミーティング中だったので頭に入るかいな!、という感じでfffは前に見たから追える程度の見方でした。
ながらで見るのも多分初見だと難しい作品ですね。

以下、個人の感想なのでうんたら。

行ってきた

雪組公演 『f f f -フォルティッシッシモ-』『シルクロード~盗賊と宝石~』
コロナ下、東京は緊急事態宣言下ではありましたが、3週間誰とも会ってない私が密を避けて移動するのは問題ないだろうという判断。
いやだって、推しの退団公演で2列目(=1列目空席なので最前列)が当たって行かないのはないでしょ。っていうかSS席当たると思わんよ…。基本この手のは推しの公演は当たらないみたいな中で、まさか一番前が当たるとはね。

コロナじゃないときにも、推しの退団公演なら遠征あるなとは思ってましたが、まさかコロナ下だからといえ日帰りでムラ遠征するとは自分も思わなかった。

fff -フォルティッシッシモ –

退団公演だとたまにある、なんかよくわからない旅立ちみたいな中途半端な作品ではなく、むしろ物語が重厚感ありまくりな内容でした。
上田久美子パネェ・・・。

添い遂げ退団なんだし、もっといちゃついてもいいのよ、とも思うけども、いやそれはレビューに取っておくみたいな感じ。
冷たい感じ→ツンツンした真彩希帆が楽しめます。

ベートーベンが交響曲第3番(英雄)はナポレオンに捧げるというのは、史実と同じである
https://ja.wikipedia.org/wiki/交響曲第3番_(ベートーヴェン)
こういうところからも、交響曲についた名前が大事な要素感が伺える

このあとベートーベンが第5番(運命)を作りながら、謎の女に雑に「お前に捧げるよ」的なことを言っていたのがあとから効いてくるとは思わなかったね。
最後の最後でお前の名は「運命」ってところがやばいです。

最終的に第9番を作るところが今回のメインテーマではあるが、締めに何度か歌った「たとえ命、たとえ魂♪」な歌を入れずに、歓喜の歌の盛り上がりを持ってきて締めたのは本当に良かった。
あの曲もいい曲だけど、今回の締めはそうじゃないと思っていた。
タイトルのfff -フォルティシッシモ-も、子供時代のfff(フォルティシッシモ)の下りで、「強く叩くだけじゃだめなんだ。この中(胸の中)に強い気持ちを起こさなきゃ」ってところから、喜びの歌でf → ff → fffと高めていくラストにつながるあたりで、なるほどこのタイトルなんだなと。
ちなみにフォルテシシモって読む派なので何度も打ち間違えた。
途中までは苦しみながら頑張るみたいなところから、ギリギリ最後はベートベンは本当に苦悩していて、そこからの喜びの歌への盛り上げがこの作品の高まる感を演出しているように思う。

割とTwitterではよくわからなかったという意見も見られた。このへんは第5番が「運命」であることや、いわゆる第九(第9番第4楽章)が歓喜の歌(喜びの歌)であることとかも意味がある内容で、そういう意味への意識が弱い(もしくは本当に知識がない)とわかりにくいし、そういう中で謎の女が割と本当に最後の方まで謎のまま突っ込むという点で難解に感じる人もいるようには思える。

今回演奏が生じゃなくなったのもあってか、あの指揮・演奏する人がいるスペース(オーケストラピット?)を活用しまくっていたのも印象的でした。

シルクロード~盗賊と宝石~

菅野よう子が楽曲提供!というので話題になりましたね。そんなこと忘れていたので、曲聴きながら、あれそういやそんな話あった気がしたけどレビューの方だったっけ?と思いながら、いやいうてこれは菅野よう子っぽいしそうなんじゃね?と思って見ておりました。
はじめの部分と配信済みの盗賊の宝石+前後って感じみたいですね。

シルクロードって題だけど、正直シルクロードって歴史の授業で出てきた程度で、あまり良く知らん…。まあ場所的には中央アジアとか中国とか、インドとかな感じですかね?
(調べてみても活用される期間長すぎて時代が特定できない)
まあ宝塚歌劇のレビューって正直良くわからんところもある中では、そこそこお題に沿って進んでいる感じでした。

ラインダンスはコロナで密を避ける形で人が減らしているからですかね。人数少なくてちょっとさみしい感じ。あと終盤じゃなかったわね。

だいもんが青い花を彩風咲奈さんに渡すところがしびれましたわ。
前半でなかったイチャつきが十分だったかと言われると少々不十分ではありましたね。いや雪組の前の二人がいちゃつきすぎだっただけだな。

しかし2列目の良さと悪さを発揮しまくりましたね。 目の前2mくらいにだいもんと真彩希帆と朝美絢が熱唱しているのに、全員同時に見られないなんて!永遠にこの場面続いてくれ!(ちなみに上の動画の4’50~あたりのところですね)

大階段が出てきたあたりから、終わらないでくれ!って感じになってました。

2列目

2列目やばいって…

宝塚大劇場2列目

SS席は3回目なのですが(東京で初めて当たったのがSS)、2列目はぜんぜん違うわ。 まさに見上げる。近いじゃなくて目の前。飛沫?多分浴びてるんじゃない?(何)
コロナ対策で空席の1列目だと明らかにソーシャルディスタンスたもててないので、アウトなんでしょう。いや2列目も、演者は上にいること考えると浴びているとしか思えないけど(最短で水平距離で2mぎりぎりくらい)

誰よりもだいもんに近い、誰よりも真彩希帆に近い、誰よりもナポレオン(彩風咲奈)が死ぬ(夢の中?)ところを近くで見ている(演者を除く)んだぜ!

話の全体を知ってから2回目で近くのほうが良かったかも、とも一瞬思ったが、いやいや初見のパワーと近さのダブルパンチだからこそさらなる衝撃の強さもあったようには思う。

東京公演はそもそもどんな席でもチケットが手に入る気がしない。コロナ対策の面も含めて取れるのは1公演1席にしてほしかったね。