雪組公演 『f f f -フォルティッシッシモ-』『シルクロード~盗賊と宝石~』感想とか

ネタバレ的なところも含むやつです。そういやブログに宝塚歌劇の事書くの始めてだわね。
気づいたらおじさんも友の会ステータスゴールドでしたよ。
今年度中止なりまくりで申し込んでないから次下がるかもだが。

すでに宝塚大劇場での公演は終わりましたね。見てきたのは1/10なのでここまで放置しました。
一応千秋楽ライブ配信も見てましたが、仕事中どころかミーティング中だったので頭に入るかいな!、という感じでfffは前に見たから追える程度の見方でした。
ながらで見るのも多分初見だと難しい作品ですね。

以下、個人の感想なのでうんたら。

行ってきた

雪組公演 『f f f -フォルティッシッシモ-』『シルクロード~盗賊と宝石~』
コロナ下、東京は緊急事態宣言下ではありましたが、3週間誰とも会ってない私が密を避けて移動するのは問題ないだろうという判断。
いやだって、推しの退団公演で2列目(=1列目空席なので最前列)が当たって行かないのはないでしょ。っていうかSS席当たると思わんよ…。基本この手のは推しの公演は当たらないみたいな中で、まさか一番前が当たるとはね。

コロナじゃないときにも、推しの退団公演なら遠征あるなとは思ってましたが、まさかコロナ下だからといえ日帰りでムラ遠征するとは自分も思わなかった。

fff -フォルティッシッシモ –

退団公演だとたまにある、なんかよくわからない旅立ちみたいな中途半端な作品ではなく、むしろ物語が重厚感ありまくりな内容でした。
上田久美子パネェ・・・。

添い遂げ退団なんだし、もっといちゃついてもいいのよ、とも思うけども、いやそれはレビューに取っておくみたいな感じ。
冷たい感じ→ツンツンした真彩希帆が楽しめます。

ベートーベンが交響曲第3番(英雄)はナポレオンに捧げるというのは、史実と同じである
https://ja.wikipedia.org/wiki/交響曲第3番_(ベートーヴェン)
こういうところからも、交響曲についた名前が大事な要素感が伺える

このあとベートーベンが第5番(運命)を作りながら、謎の女に雑に「お前に捧げるよ」的なことを言っていたのがあとから効いてくるとは思わなかったね。
最後の最後でお前の名は「運命」ってところがやばいです。

最終的に第9番を作るところが今回のメインテーマではあるが、締めに何度か歌った「たとえ命、たとえ魂♪」な歌を入れずに、歓喜の歌の盛り上がりを持ってきて締めたのは本当に良かった。
あの曲もいい曲だけど、今回の締めはそうじゃないと思っていた。
タイトルのfff -フォルティシッシモ-も、子供時代のfff(フォルティシッシモ)の下りで、「強く叩くだけじゃだめなんだ。この中(胸の中)に強い気持ちを起こさなきゃ」ってところから、喜びの歌でf → ff → fffと高めていくラストにつながるあたりで、なるほどこのタイトルなんだなと。
ちなみにフォルテシシモって読む派なので何度も打ち間違えた。
途中までは苦しみながら頑張るみたいなところから、ギリギリ最後はベートベンは本当に苦悩していて、そこからの喜びの歌への盛り上げがこの作品の高まる感を演出しているように思う。

割とTwitterではよくわからなかったという意見も見られた。このへんは第5番が「運命」であることや、いわゆる第九(第9番第4楽章)が歓喜の歌(喜びの歌)であることとかも意味がある内容で、そういう意味への意識が弱い(もしくは本当に知識がない)とわかりにくいし、そういう中で謎の女が割と本当に最後の方まで謎のまま突っ込むという点で難解に感じる人もいるようには思える。

今回演奏が生じゃなくなったのもあってか、あの指揮・演奏する人がいるスペース(オーケストラピット?)を活用しまくっていたのも印象的でした。

シルクロード~盗賊と宝石~

菅野よう子が楽曲提供!というので話題になりましたね。そんなこと忘れていたので、曲聴きながら、あれそういやそんな話あった気がしたけどレビューの方だったっけ?と思いながら、いやいうてこれは菅野よう子っぽいしそうなんじゃね?と思って見ておりました。
はじめの部分と配信済みの盗賊の宝石+前後って感じみたいですね。

シルクロードって題だけど、正直シルクロードって歴史の授業で出てきた程度で、あまり良く知らん…。まあ場所的には中央アジアとか中国とか、インドとかな感じですかね?
(調べてみても活用される期間長すぎて時代が特定できない)
まあ宝塚歌劇のレビューって正直良くわからんところもある中では、そこそこお題に沿って進んでいる感じでした。

ラインダンスはコロナで密を避ける形で人が減らしているからですかね。人数少なくてちょっとさみしい感じ。あと終盤じゃなかったわね。

だいもんが青い花を彩風咲奈さんに渡すところがしびれましたわ。
前半でなかったイチャつきが十分だったかと言われると少々不十分ではありましたね。いや雪組の前の二人がいちゃつきすぎだっただけだな。

しかし2列目の良さと悪さを発揮しまくりましたね。 目の前2mくらいにだいもんと真彩希帆と朝美絢が熱唱しているのに、全員同時に見られないなんて!永遠にこの場面続いてくれ!(ちなみに上の動画の4’50~あたりのところですね)

大階段が出てきたあたりから、終わらないでくれ!って感じになってました。

2列目

2列目やばいって…

宝塚大劇場2列目

SS席は3回目なのですが(東京で初めて当たったのがSS)、2列目はぜんぜん違うわ。 まさに見上げる。近いじゃなくて目の前。飛沫?多分浴びてるんじゃない?(何)
コロナ対策で空席の1列目だと明らかにソーシャルディスタンスたもててないので、アウトなんでしょう。いや2列目も、演者は上にいること考えると浴びているとしか思えないけど(最短で水平距離で2mぎりぎりくらい)

誰よりもだいもんに近い、誰よりも真彩希帆に近い、誰よりもナポレオン(彩風咲奈)が死ぬ(夢の中?)ところを近くで見ている(演者を除く)んだぜ!

話の全体を知ってから2回目で近くのほうが良かったかも、とも一瞬思ったが、いやいや初見のパワーと近さのダブルパンチだからこそさらなる衝撃の強さもあったようには思う。

東京公演はそもそもどんな席でもチケットが手に入る気がしない。コロナ対策の面も含めて取れるのは1公演1席にしてほしかったね。