SHOE DOG(シュードッグ) 感想

話題のビジネス書的に陳列されていたので読んでみた。
が、ビジネス書としては個人的には得るものがほぼなかった。

ナイキといえば靴で、昔ならバスケットとかでエアなんとかみたいなやつがあって、バスケやらなくも子供の時人気だったし、今は陸上界でなんちゃらフライみたいのが席巻してて、「靴」についてもっと書かれているのかと思ったが
「他ではやってないことを追求している感」はあったが、具体的なこだわりみたいなものは見えてこなかった。
むしろ大体が「金がやばい」って話しかしてない気がする。

日本的にはオニツカタイガーやら日商岩井やら出てきて、楽しめる要素もあるかもしれない。ただノンフィクションの、ナイキの物語だから楽しめている程度で、描写が物語として面白く書かれている気もしない。
しょせんは自伝というくらいの感じである。

陸上をやっているものからすれば「ヴェイパーフライ」「オレゴンプロジェクト」というのは熱くさせるものである。
特にヴェイパーフライは「厚底」でこれまでの常識を変える、まだ履いたことはないが非常に興味があるもの、
オレゴンプロジェクトも大迫選手がいるからであるが、日本男子マラソンの希望でもある選手がそこで成長して結果を出したというので、
ナイキ自体は「すごい」というのを感じている。
というところには別に触れるわけでもなく、創業から株式公開までの波乱の歴史を述べただけという感じである。

サクッと読めたなら面白かったで終わっただろうけど、結構厚くて結構時間かかったからね・・・。
世の中的に売れている、評価もAmazon的に高いという本の中では久しぶりに自分の中では何も響かなかった本でした。